眼瞼下垂症とは
眼瞼下垂は、まぶたを持ち上げる筋肉（眼瞼挙筋）がうまく働かず、まぶたが下がって目が開きにくくなる状態の事です。
これにより、視界が狭くなったり、目が疲れて見えたりすることがあります。
眼瞼下垂の原因
先天性：生まれつき上まぶたが下がって上がらなくなっている状態です。
後天性：加齢により、まぶたの筋肉や組織が緩んだり、ハードコンタクトレンズを長期間使用していた人などに見られます。
眼瞼下垂症の主な術式
眼瞼挙筋前転法
眼瞼下垂の治療に広く用いられる手術のひとつです。
たるんだ眼瞼挙筋を瞼板に縫い付けて固定します。
再発が少なく、術後の腫れも少ないメリットがありますが、重度の眼瞼下垂には対応ができません。
筋膜移植法（吊り上げ術）
先天性の眼瞼下垂の方に適用となる術式です。
自身の太ももや側頭部より筋膜を取り出し、上瞼の中にある眼板と前頭筋部分に皮下トンネルを通して接続します。
前頭筋の収縮作用を補助的なエネルギー源として活用し、まぶたの開閉機能を改善します。
挙筋短縮法
眼瞼挙筋の機能が残されている場合に行われ、延びてしまった眼瞼挙筋を短くして瞼板に縫合する方法です。
⇒経皮法
まぶたの表側つまり皮膚側から眼瞼挙筋を切除し瞼板と重ね合わせて縫い付ける方法
⇒結膜法
まぶたの裏側、（結膜側）から同様の方法で処置する手術です。
眉下切開法
術後の腫れも少なさやダウンタイムの短さも特徴な術式です。
加齢や眼輪筋の衰えによって、厚ぼったくなった眉下の皮膚を取り除く施術です。
手術のリスク等、注意事項
出血、感染症、ドライアイ 兎目（目がしっかり閉じられなくなる状態）
眼瞼下垂症の再発 傷跡など
手術は局所麻酔と鎮静剤を用いて行いますが、術中、重い痛みを感じることがあります。痛みが辛いようであれば麻酔薬や鎮静剤の追加で対応します。特に複数回手術をされている方は痛みが強い傾向にあります。
傷痕は通常術後数カ月かけ徐々に目立たなくなりますが、傷痕が目立ったりケロイドを形成することもあります。
IPL治療とは
IPL（Intense Pulsed Light）機器は長年に渡り、身体を温めて炎症を取り除くために使用されてきた医療用光治療機器です。
眼科的にはマイボーム腺機能不全（MGD）・ドライアイの改善が目指せます。
期待される効果
- 炎症を抑える効果
- デモデックス（顔ダニ）を減少させる効果
- 肌のコラーゲンを再生する効果
IPL治療のサイクル
料金
| 両眼：1回 | 10,000円 |
治療当日の流れ
- 施術台に横になり両眼を閉じます。
- 専用のアイシールドを両眼に装着します。
- こめかみ、頬、鼻に冷却ジェルを塗布します。
- IPLを照射します。
- ジェルをふきとります。
- IPL施術後、マイボーム腺を圧迫して分泌物を圧出します。
※施術前は化粧を落としていただきます。
※施術後は日光に敏感になりますので、化粧されない場合でも日焼け止めを塗ってからご帰宅下さい。
※ご自身の日焼け止めがあれば、当日持参ください。
※男性の場合、施術する部位に毛が生えている場合には剃る事があります。（毛に反応して痛みを伴う可能性があるからです）
※施術は両眼5分～10分程度です。
※温かい程度で痛みはありません。
安全性・その他の注意点
IPL治療は光治療です。以下に該当する方には施術を行うことができません。
マイボシャンプー
1本：2,200円
※動画添付予定
専用の目元用シャンプーなどを使い、睫毛の根元周辺をやさしくマッサージするように洗浄することで、マイボーム腺の脂の排出を促したり、汚れなどの詰まりを除去する効果があります。