ICL(眼内コンタクトレンズ)
ICL(Implantable Contact Lens)とは、簡単に言うと眼内に装着するコンタクトレンズです。通常のコンタクトレンズは長期間の装用については大きなリスクを伴いますので、基本的に取り外しをするものですが、眼内にレンズを装着するICLを行うことでその手間やメンテナンスが省けるだけでなく、コンタクト装用でアレルギー症状の出る方、レーシック手術を行うには不適応とされる強度の近視の方、角膜を削ることはないので角膜が薄いという方などにも対応できるのが利点です。
目の虹彩と水晶体の間にレンズを挿入する手術となりますが、3mm程度の切開で創口は縫うことはなく、自然と閉鎖されます。痛みも無く、手術時間は片目で10分ほどです。しかしながら、手術ですので合併症や不適合などが起きる可能性は少ないながらも存在します。適応検査については予約となります。まずは、ご来院いただき診察の中でご相談させていただきます。
ICL手術の費用
| 適応検査 | 5,000円(税込) |
|---|---|
| ICL(乱視矯正無し)・両眼 | 64万円(税込)術後3ヵ月検診費用まで含みます。 |
| ICL(乱視矯正あり)・両眼 | 68万円(税込)術後3ヵ月検診費用まで含みます。 |
ICLレンズ入替の保証
ICLのレンズ入替の保証について、当院では3か月まで、メーカー保証は半年までとなっております。
当院のICL手術の特徴

当クリニックではスター・ジャパン社製のICL(眼内コンタクトレンズ)を採用しています。


当クリニック院長は、ICL研究会の会員です。
ICL手術の流れ

点眼薬をして、角膜を約3mm切開

切開した部分よりレンズを挿入

目の虹彩と水晶体の間にレンズを入れる
ICL治療の適応と不適応
| 適応 |
|---|
| ▶ 21歳から原則45歳まで ▶ 中等度以上の近視(-3.00D以上) ▶ -6.00D以内の乱視 ▶ 近視と乱視の度数が安定していること ▶ 近視や乱視以外に眼科的疾患を有さないこと |
| 不適応 |
|---|
| ▶ 目の病気がある方 ▶ 妊娠中または授乳中の方 ▶ 医師の説明が理解できない方 ▶ その他、診察後病態や全身状態などから医師が不適応と判断した場合 |
IPCL手術とは
IPCL(Implantable Phakic Contact Lens)は、目の中にやわらかいレンズを挿入して、近視や乱視を矯正する治療法です。
角膜を大きく削ることなく視力回復を目指せることが特長で、強い近視や乱視の方にも適応できる可能性があります。
コンタクトレンズを“目の中に入れる”イメージですが、外からは見えず、周囲に気づかれることはほとんどありません。

当院のIPCL手術は「IPCL認定医」が行います

当クリニック院長のIPCL認定医証
IPCL手術の費用
| 適応検査 | 5,000円(税込) |
| 両眼 | 72万円(税込) |
|---|---|
| 片目 | 36万円(税込) |
※IPCLは多焦点のみの取り扱いです。
IPCLはこんな方におすすめです
まずは精密検査を行い、目の状態を詳しく確認したうえで、最適な治療方法をご提案いたします。
※適応の可否は、検査の結果をもとに慎重に判断いたします。
IPCLの適応と不適応
| 適応 |
|---|
| ▶ 白内障術後の方(認可外多焦点レンズ使用) ▶白内障術後で軽度の遠視から強度の近視を持つ方 ▶白内障術後で軽度の遠視から強度の近視を持つ方 ▶遠視、近視、乱視以外の眼科的疾患がない方 |
| 不適応 |
|---|
| ▶ 他の眼の疾患を持つ方 ▶ 妊娠中や授乳中の方 ▶ 医師の説明を理解できない方 ▶ 診察の結果、医師が病態や全身状態から不適応と判断する場合 |
断面図イメージ

ICLおよびIPCLの特長
① 角膜を削らない視力矯正
ICL、IPCLはレーシックのように角膜を削る方法ではありません。
角膜の形を変えるのではなく、目の中にレンズを入れて視力を補正します。
そのため、角膜が薄い方や、角膜を削ることに不安を感じる方にも検討しやすい治療法です。
② 将来的に取り出すことができる
挿入したレンズは、必要に応じて取り出すことが可能です。
将来の度数変化やライフスタイルの変化にも対応しやすい点が特徴です。
「元の状態に戻せる可能性がある」という点は、可逆性を重視する方にとって安心材料のひとつになります。
③ 強い近視や乱視にも対応
ICL、IPCLは、強度近視や乱視まで幅広い度数に対応できる設計になっています。
レーシックでは適応外となるケースでも、適応となる可能性があります。
度数のバリエーションが豊富なため、一人ひとりの目の状態に合わせたレンズ選択が可能です。
④ クリアで自然な見え方
角膜を削らないため、見え方の質が保たれやすいといわれています。
夜間のにじみや光の輪(ハロー・グレア)が比較的少ないと感じる方もいます。
日常生活はもちろん、夜間運転や細かい作業をされる方にも選ばれています。
ICLとIPCLの違い
ICLとIPCLは、どちらも目の中にレンズを挿入して視力を矯正する治療法です。
角膜を削らずに視力を改善できる点や、強い近視・乱視にも対応できる点など、基本的な仕組みはよく似ています。
しかし、レンズの設計や承認状況などにいくつか違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴を分かりやすくご紹介します。

ICLとは
ICL(Implantable Collamer Lens)は、世界中で広く行われている屈折矯正手術のひとつです。
日本では厚生労働省の承認を受けたレンズが使用されており、長年の臨床データや症例実績が蓄積されています。
安全性や実績を重視して選ばれることが多い治療法です。
IPCLとは
IPCL(Implantable Phakic Contact Lens)も、目の中にレンズを入れて視力を矯正する治療方法です。当院では、白内障手術後の度数ずれや、過去の手術で単焦点眼内レンズを選んだが、再度多焦点化を図りたい方に治療を行っています。
基本構造はICLと似ていますが、度数の選択幅が広く、より細かい調整が可能とされています。
ICLとIPCLの主な違い
| 項目 | ICL | IPCL |
|---|---|---|
| 手術方法 | 目の中にレンズを挿入 | 目の中にレンズを挿入 |
| 角膜を削るか | 削らない | 削らない |
| レンズの取り外し | 可能 | 可能 |
| 対応度数 | 幅広い | 幅広く、細かい度数設定が可能 |
| 日本での承認 | 厚生労働省承認レンズ | 未承認(自由診療) |
| 実績 | 世界的に症例数が多い | 比較的新しい治療 |
共通する特徴
ICLとIPCLには、次のような共通点があり、レーシックとは異なる選択肢として、近年注目されています。
IPCL手術の特徴
| 手術時間 | 片眼 約10~15分程度 |
| 麻酔方法 | 点眼麻酔 |
| 入院の必要 | 日帰り手術が可能 |
手術では、角膜に小さな切開をつくり、折りたたんだIPCLレンズを目の中へ挿入します。
レンズは水晶体の前方に固定され、目の中で自然な位置に安定します。
切開部分は非常に小さいため、通常は縫合の必要はありません。
手術の概要
瞳孔を広げる目薬と、点眼麻酔をします。角膜の縁を2.8mm以上切開します。
切開した箇所からレンズを眼の中に挿入します。
レンズを虹彩後面と水晶体の間に設置します。
虹彩を縮瞳させて手術は終了です。
ICLおよびIPCL手術の流れ
安全に手術を行うため、詳細な検査を行います。
- 角膜の厚み
- 前房(目の中のスペース)の深さ
- 眼圧
- 眼底の状態
- 近視・乱視の度数
これらを総合的に確認し、手術の適応を慎重に判断します。
そのうえで、お一人おひとりに適したレンズのサイズと度数を決定します。
- 点眼麻酔で行います
- 日帰りでの治療が可能です
小さな切開部からレンズを挿入し、水晶体の前に固定します。
大きく組織を傷つける処置ではないため、体への負担は比較的少ない手術とされています。
手術後は一定期間、点眼薬による治療を行います。
あわせて、定期的な診察で目の状態を確認します。
一般的には
- 翌日
- 数日後
- 1週間後
- 1か月後
などのタイミングで経過をチェックします。
術後のフォローは、安全性を保つうえでとても重要です。
安全性とリスクについて
ICL、IPCLは、海外でも行われている屈折矯正手術のひとつです。ただし、どのような医療行為にもリスクが伴います。
考えられる合併症
発生頻度は高くありませんが、ゼロではありません。
そのため、事前検査を丁寧に行い、リスクについて十分にご説明したうえで治療を行うことが大切です。
IPCLは、強い近視や乱視にも対応できる視力矯正の選択肢です。
しかし、すべての方に適しているわけではありません。
安心して治療を受けていただくために、まずは適応検査へ
当院では、
を大切にしています。まずはご自身の目の状態を正確に知ることが重要です。
IPCLが適しているかどうかは、目の状態によって異なります。
詳しい検査を行い、安全に治療ができるかを確認することが第一歩です。
気になる点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
- Qレンズが目の中でずれたり、動いたりしませんか?
- A
ICL、IPCLは、目の中の決められた位置に安定するよう設計されています。
手術前に前房の深さや目のサイズを詳しく測定し、適切なレンズサイズを選択します。正しい位置に固定されるため、通常の日常生活でレンズが動くことはほとんどありません。
万が一違和感や異常を感じた場合も、定期検診で状態を確認し対応いたします。
- QICLの手術後に将来、白内障になった場合はどうなりますか?
- A
将来的に白内障手術を受けることは可能です。
その際は、まずICLを取り出し、その後に白内障の手術を行います。
ICLは取り外しができる治療であるため、将来の選択肢を残せる点も特徴のひとつです。
- Q手術は痛いですか?
- A
手術は点眼麻酔で行います。
強い痛みを感じることはほとんどありません。手術中は光を感じたり、軽く押されるような感覚がある場合はありますが、
強い痛みを伴う処置ではありません。不安が強い方には、事前にしっかりご説明し、リラックスして臨んでいただけるよう配慮いたします。
- Q入院は必要ですか?
- A
ICL、IPCLは日帰りで受けられる手術です。
手術時間は片眼およそ10~15分程度で、術後しばらく安静にしてからご帰宅いただけます。ただし、術後は定期的な診察が必要です。
翌日や数日後など、決められたタイミングで必ずご来院ください。
- Qどのくらいで見えるようになりますか?
- A
個人差はありますが、多くの方が手術翌日から視力の改善を実感されます。
見え方が安定するまでには一定期間かかることがあります。術後は目を守るためにも、医師の指示に従って点眼や生活管理を行うことが大切です。
- Qリスクはありますか?
- A
ICL、IPCLも医療行為である以上、リスクがまったくないわけではありません。
眼圧上昇や炎症、感染症、白内障の進行などが起こる可能性があります。
発生頻度は高くありませんが、事前検査と術後フォローが重要です。当院では、手術の適応を慎重に判断し、考えられるリスクについても丁寧にご説明したうえで治療を行っています。
